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土佐錦魚の基本的な飼育方法 秋〜冬編

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土佐錦魚の基本的な飼育方法 秋〜冬編

四季の飼い方 秋〜冬編

秋になり、自然に冬眠させる場合には、冬眠前の準備として低蛋白質、低脂肪の餌を10月ぐらいから十分に与えて冬眠に備えます。野外の自然飼育では地域にもよりますが関東、中部、関西の都市部を参考としますと、大体12月中頃には餌を与えるのをやめて冬眠させます。冬の管理として土佐錦魚はリュウキン型であり、丸物の金魚になります。したがって、卵型であり、腹出しも要求し、尾は大きく平付けで反転する尾翼であるため、冬場の転覆病など丸手の魚と同様に起こりやすいということが言えます。したがって、冬場も水温をヒーター等で管理して冬眠させる場合も8℃ぐらいでキープした方が良いでしょう。冬でも日中に水温が12℃以上あることもあり、魚が餌を求める場合がありますが、餌を与えないか、低淡白・低脂肪の餌を少量与えるのみにします。ヒーターを入れない場合は蓋をするなどして温かくし、底の汚物を排出した後差し水を二週間~三週間に一回行います。収容魚が少なければエアーレーションは必要ありません。ハウス飼育や室内飼育で、冬眠させず飼育する場合は、15度前後にヒーターをセットして低淡白・低脂肪の餌を与えて飼育します。冬眠中は水温が10℃以下では消化する力や活動性も緩やかになります。水温約12℃以上の暖かい日のみ消化に良い餌を少量与えてもいいですが、秋までにしっかり準備をしていて、体格がしっかりしていれば冬の間に弱ることはほとんどありません。もし与えなくても、代謝が低いのでそれほど心配はいりません。春までの3ヶ月位は魚の管理としては、蒸発などによる水位の変化、苔や青水の状態、床にたまったヘドロやゴミ、魚のコンディションに注意して、水質の悪化を起こさないよう必要に応じ水直しをすることです。また白雲病などを引き起こす冬期の病原体の寄生や体調の悪い魚は早期に発見して治療をしておくことも重要です。室内、ハウス飼育で冬眠させない場合は12、13℃を保つ飼育よりも、転覆を防ぐために15℃位で飼育した方が良いでしょう。更に、成長を期待して飼育する場合は最低18~20℃にします。この魚を年が明けて1月、2月に早採りさせたい場合は最低2週間~3週間は水温12℃以下に設定して寒さに当てることが必要です。この間、餌は切り冬眠状態を味合わせてください。その後、徐々に1日2℃位ずつ上げて水温を18℃位まで持っていき、雌雄を分けて2週間程度飼います。その後1日の水温差をヒーターのコントロールで4℃程度つけ、夜に約16~18℃に設定し、朝には22℃位まで水温を上げさせます。更に二週間ほどすると雌雄ともに成熟して産卵準備に入ることができますので交配させる予定の雌雄を合わせて飼育して産卵を待ちます。

水質と青水に関しては、日当たりが良い場合は青水化が問題になります。青水が濃くなり過ぎるとアルカリ性が強くなり、尾焼けを起こして尾を傷めたり、体調を崩したりして病気にしてしまうことがあります。日当たりが良い場合は半分程度日除けをすると良いでしょう。また透明やうす緑の水はいい状態が多いですが、水が赤色や茶色に見えたり、悪臭がして泡立ったりするような場合は魚の状態を見ながら慎重に部分換水してよい状態に持って行きます。1月、2月の寒気の強い時に水質が悪いからと一気に全換えしたり、半分近く換えたりすると体質の弱い品種では浮き袋の異常が生じ、後に背干し病になって最悪の場合死んでしまうこともあります。冬場はなるべく魚を触らないようにし、寒気に触れさせないことが大切です。

◆ 冬眠明けの選別について

冬眠させることによって、形が固まり、安定して親になっていきます。冬眠とは断食状態なのでストレスもあり、形の崩れてしまう魚もいます。冬眠明けに立派な骨太の骨格の魚ほど、全く、痩せず、太みが感じられると思います。特に雌は雌型らしく、雄は雄型らしい魚ほど、繁殖も行いやすいです。容姿の崩れていない、骨太な魚を残していきたいものです。冬眠により崩れてしまった、いわゆるいじけてしまった魚は春先に床直して餌をつけてコンディションを整えてから外していきます。基本的には容姿が良く、体質の強い遺伝子を残すことが大切です。餌をつける前に写真など記録を取り、骨格について、理解していると良いと思います。

土佐錦魚の飼育方法 春〜夏編

土佐錦魚の飼育方法 夏〜秋編

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