白点病(イクチオフチリウス症)
■白点病(イクチオフチリウス症)の症状
肉眼的に体表や鰓に小白点(鰓に多数寄生すると呼吸困難で死亡することあり)
■白点病(イクチオフチリウス症)の原因
- 繊毛虫のIcthyophthirius multifiliis(白点虫)、海水の白点虫はIcthyophthirius marinus (Cryptocaryon irritans)でクリプトカオリン症と呼ぶ
- 虫体はほぼ球形で成熟虫体の最大径1mm
- 通常5~0.8mmで大核は馬蹄形
- 増殖可能水温域は6~25℃だが適温は15~18℃(やや低温か水温低下時に多い)
■白点病(イクチオフチリウス症)の治療
- 色素剤が有効(マラカイトグリーン、メチレンブルーなど)ホルマリンも有効
- 魚が死んだら迅速に取り除く(死亡後、魚体を離れてシストを形成して新たな感染源になるため)
- 一度感染すると免疫ができ次回は感染し難くなる
- 寄生した虫体は薬が効きにくいので魚体から離れた虫を殺虫する
- 水温を25度以上にすると魚体につきにくいので加温しておいて投薬すると駆除しやすい
- 塩水(5%)で飼育すると長期間で効果的なことがある
■白点虫の生活環