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わんにゃん日記

サム君・・・奇跡の復活 ❕❕

2021.03.17

今年の1月に16歳になった M・ダックスのサム君

彼は4年ほど前の 2017年6月左上犬歯の重度の歯周病と

左上の臼歯の折損で抜歯処置を受けました

犬歯の歯周病は重度で 鼻腔と開通してしまっている状態でした

それが原因で 慢性の鼻炎を繰り返し、

やがて膿性の鼻汁を吸い込むことで肺炎を起こすようになりました

最近の2~3年は年に2回くらい重度の肺炎で 酸素室での入院治療が

必要な状態になっていました

昨年の11月18日にも再び呼吸が速くなり始め 11月20日から酸素室に入りました

今までより 若干時間がかかりましたが 食欲も戻り 呼吸状態も安定してきたので

11月28日に退院となりました

ところが 11月30日に再び 呼吸が速くなり食欲もないと来院されました

レントゲン検査で再び 肺炎の徴候と肺の一部に塊状の病変があり再入院となりました

今回はなかなか呼吸状態の改善が見られず いつもより状態が悪かったため

レントゲン写真を専門医に詳しく診断してもらった結果 誤嚥性肺炎(鼻汁の誤嚥)による

肺葉硬化像(肺の一部が固くなり機能していない状態)という診断でした

さらに入院3週目には 膵炎を併発して嘔吐が見られるようになり

ますます状態は悪化していきました

酸素室に入っていても 呼吸が苦しいような状態が続き様々な抗菌剤の使用にも関わらず

これ以上の回復は難しいと判断せざるを得ませんでした

そこで もう年末になるということもあり 最期は自宅で迎えられるようにと

在宅酸素治療用のレンタル酸素室を手配して 内服治療のみ継続ということで

12月30日 自宅へと帰っていきました

我々も もうお別れのつもりで見送ったのですが

なんと年明けの1月8日 まだ頑張っているということで

追加の内服薬を受け取りに 飼い主さんがやってきました

その後も また1週間分・・・今度は2週間分と薬を取りに来院し

2月に入ると 自宅では日中は短時間 酸素室の外に出ているとのこと

そしてついに 先日3月15日 肺炎とは全く別の問題で

サム君が 来院して来たのです!!

聞けば 最近は日中はずっと外に出ていて 夜寝るときだけ酸素室に入るそうです

食欲も 以前にもまして旺盛で とても元気そうでした

正直 年末には安楽死も選択肢として考えていたのですが

あの時 諦めなくてよかった良かったと 痛感しています

動物の生命力の強さを 改めて思い知らされました

奇跡って本当にあるんですね・・・

(3月15日 飼い主さんに抱かれて来院したサム君)

 

 

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